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ビカクシダの水やり方法:ドボン・かけ水・霧吹きの選び方と、動かせない大きな板の扱い
板付け株はドボンが基本で、泡が止まるまで板ごと沈めます。乾き切った水苔は水を弾くため上からかけても根まで届かず、動かせない大きな板はゆっくり二回に分けてかけ水。霧吹きは加湿で、水やりの代わりにはなりません。

何日おきに与えるかは判断の問題、どう与えるかは方法の問題です。板付けの水苔は乾き切ると水を弾き、方法を間違えると水はまったく入りません。この記事は方法だけを扱います。頻度の考え方は何日おきに水をやるかに。
ドボン:板付け株の基本
水苔の厚みが浸かるまで水位を上げて板ごと沈め、気泡を観察します。気泡が途切れず出ている間は水が用土に入っている証拠で、泡が止まれば吸いきった合図、多くは三〜五分ほどで、資料では十〜三十分を上限としています。持ち上げると明らかに重くなっています。水を切ってから掛け直します。乾き切った水苔は水を弾くため、上からかけるだけでは表面しか濡れず、ドボンでなければ根まで届きません。
かけ水:大きな板が動かせないとき
水は用土に向けて注ぎ、貯水葉の表面、特に成長点には当てないこと。板の裏から水が流れ出るまで与え、三十秒待ってもう一度。どうしてもかけ水にこだわるなら、水苔の上部に小さな穴を開けて成長点を避けながらそこへ直接注ぐと、吸収量がはっきり良くなります。水苔が完全に乾き切ると、かけ水ではほとんど水が入りません。水はわずかな通り道を伝って流れ落ちるだけで、外側は濡れても中心まで乾いたままになり、持ち上げても重さはほとんど変わりません。だからこそ完全に乾いた板はかけ水ではなくドボンが必要になります。
白い毛を守る、水を共有しない:ゆっくり与える
株が大きくて浸けにくい、葉面の白い毛を傷めたくない、複数の株が同じ水を共有して病気がうつるのが心配、そういうときは緩やかな給水に切り替えます。まず表面を軽く濡らし、他の株に水をやってから戻って二回目を与える、ノズルを霧状にして水流の勢いを弱める、あるいは水苔の上に水を含ませたスポンジや逆さにしたペットボトルを置いて、少しずつ滲み込ませる方法があります。
霧吹き:水やりではない
霧吹きの罠は外側だけ濡れて中は乾いたままになることです。表面はしっとり光っていても、中の水苔は乾き切っています。水苔がまだ軽く湿っている段階なら、スプレーで少量ずつ、上から下まで湿り具合が揃うまで吹きかけるのは意味がありますが、水苔が完全に乾いてしまうと霧は表面を滑るだけで中に入らず、そのときはドボンに切り替えるべきで、スプレーを強めても解決しません。毎日葉に霧を吹くと成長点が何時間も湿ったままになります。湿度が欲しければサーキュレーターと加湿器を組み合わせ、スプレーをドボンの代わりにしないでください。冬は七割ほどの湿り気を目安にしますが、水は表面だけでなく中心まで届かせる必要があります。
ひとことで
板付け株はまずドボン。動かせないときだけかけ水にし、ゆっくり与える。霧吹きは加湿であって、水やりの代わりにはなりません。
よくある質問
ビカクシダのドボンは何分浸けますか?
水苔から泡が出なくなるまで、多くの資料では約十〜三十分です。乾き切った水苔は水を弾くため、上からかけるだけでは根まで届かないことが多く、板付け株はドボンが基本です。水を切って掛け直し、数時間で表面が乾くよう風を当ててください。
ビカクシダは霧吹きだけで育てられますか?
できません。霧吹きで上がる湿度は数分だけで、用土は乾いたままです。毎日の霧吹きは成長点を何時間も湿らせ、成長点の腐りの一般的な原因になります。用土が乾いたらドボンし、湿度が欲しければサーキュレーターと加湿器を使ってください。スプレーは水やりの代わりになりません。