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ビカクシダがぐらつく・生長点が浮く:折れる前に締め直す

株が高くなると生長点が水苔玉から浮き、風で揺れ、やがて頭が折れます。病気ではなく固定の問題です。根が用土を回りきっていない、水苔玉が大きすぎる、といった原因が典型で、ドワーフ品種で特によく起きます。

株が高くなると生長点が水苔玉から浮き、風で揺れるようになります。放置すると次は頭が折れます。病気ではなく固定の問題で、放置するほど直しにくくなります。

株がぐらつく・折れそうな時の締め直し

株が伸びて高くなり、成長点が水苔の球から浮いてくると、風でぐらつき、放置すると折れることがあります。多くの場合、根がまだ用土を包みきっておらず、しかも水苔の球を大きく作りすぎたために常に湿った状態が続き、コケが生えて根が板を掴めなくなっているのが原因です。ドワーフ系品種は特に起こりやすいです。

対処はまず水苔の球を小さくすることから。余分を切り、成長点と子株を避けながら表面の古いコケを取ります。水苔は洗って絞り、繊維の向きを揃えて薄く重ね、短い繊維は長い繊維で外側を包みます。成長点は常に上向きを保ち、後ろに引っ込んでいれば裏側から水苔を足して中心へ押し戻します。光の向きにも注意し、後ろからの光は成長点を後退させがちです。ネジは四十五度の角度を保ったまま、いつもより少し深く打ち込むと保持力が上がります。糸は上下を先に固定し、左右を後から補い、葉柄まわりは主要部分を固定したあとで細かく調整し、締めすぎないこと。最も安定するのは葉柄の間に糸を通す方法で、左右にそれぞれ小さなネジを葉柄の高さに打ち、対になった葉柄の間に釣り糸を通して軽く引きます。新葉が出ている対には通しません。最後に水苔をかき分けて成長点を露出させ、子株の根元には水苔を残して根を伸ばさせます。

予防

水苔玉を大きく作りすぎないこと。大きい玉は内部が湿ったままで根が回りきらず、株は小さな根の輪だけで上半身を支えることになります。 板付けの時点でワイヤーや支持材を入れておきます。とくにドワーフ品種は株型が締まって重心が高く、この状態になりやすいのです。 また、大きいのに貯水葉が出てこない株は要注意です。生長点を板に押し戻す新しい貯水葉がないため、ぐらつきは増すばかりです。

よくある質問

多少のぐらつきは正常ですか?

板付け直後の軽い揺れは正常で、根が用土を掴むまで二〜三か月ほどで落ち着きます。ただし一年以上経ち、生長点が水苔玉から明らかに浮き、軽く触れただけで上半身全体が動く場合は異常で、締め直しが必要です。放置すると強風や移動で頭が折れます。

締め直しの際に生長点を触ってもよいですか?

できるだけ触らないでください。苔の除去も水苔の詰め直しも、生長点と子株を避けて行います。生長点が内側に沈んでいる場合は、正面からではなく背面から水苔を足して中心へ押し戻します。仕上げでは水苔を開いて生長点を露出させます。埋めてしまうのは締め直し後の腐りの典型的な原因です。