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LDS²
温室で撮影されたビフルカツム(二叉)の大株の参考画像:外へ広がる多数の分岐した緑の胞子葉と、中央の褐色になった古い貯水葉
參考圖:Krzysztof Ziarnek, Kenraiz · Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0 · 非 LDS 母株

Platycerium

Platycerium bifurcatum
ビフルカツム

学名
Platycerium bifurcatum
中国語
二叉鹿角蕨
日本語
ビフルカツム
English
common staghorn fern

ビフルカツムはオーストラリア東部原産で、ビカクシダの中で最も丈夫な原種です。子株をよく出して群生し、ネザーランドやマウントルイスなど流通品種の元にもなっています。入門種ですが、きちんと育て上げる価値のある一株です。

育て方の要点

原生環境

オーストラリア東海岸、ニューサウスウェールズ南部からクイーンズランド北部までの沿岸丘陵と低山に着生します。昼夜の温度差が大きく、雨の後はすぐ乾く環境です。日本の室内やベランダで最も失敗の少ない原種である理由がここにあります。

光線

明るい散光から半日陰。原種の中では特に光に強く、朝日の直射は問題ありません。真夏の直射は 30〜50% 遮光。光が足りないと胞子葉が間延びして垂れ、分岐も減ります。

水分と湿度

水苔が乾いてからたっぷり与えます。夏は 5〜7 日に一度、冬は 10 日以上空けます。湿度は 50〜70% で十分。毎日の霧吹きより、サーキュレーターで風を動かすことが大切です。

用土と板付け

温度と冬越し

適温 15〜30℃。冬は 5℃を目安に室内へ。成株は一時的に 0℃近くまで耐えた例もありますが、苗や板付け直後の株は無理をさせないでください。冬は水を控え、光は減らさず、暖房の乾燥は風で補います。

よくあるトラブル

  • 貯水葉が茶色く枯れる:老化で正常。剥がさないでください。
  • 胞子葉の先端が焼ける:直射か、暖房の乾いた風。
  • カイガラムシ:貯水葉の裏や子株の隙間に付きます。除去して風通しを改善。
  • 子株で板がいっぱいになる:板替えか株分け。

コレクションの見どころ

葉姿:流通の定番ネザーランドは胞子葉が短く幅広で分岐が密、最初の一株に向きます。マウントルイスは細長い胞子葉と隆起した葉脈が特徴で、ビフルカツム系で最も検索される品種です。ただしその素性は文献上も議論があり、古い品種名 'Venose Frond' と同一とする研究もあるため、流通名として扱います。

群生と分頭:この種の価値は希少性ではなく育て上げること。数年かけた群生板は、貯水葉が幾重にも重なり、希少種にはない量感を持ちます。

よくある質問

ネザーランドとビフルカツムは同じものですか?

同じ種です。ネザーランドはビフルカツムの流通選抜で、胞子葉が短く幅広、分岐が密で丈夫なため園芸店の定番になっています。独立した種ではなく、育て方も通常のビフルカツムと変わりません。

マウントルイスとは?普通のビフルカツムとの違いは?

マウントルイスはビフルカツム系の流通品種で、細長い胞子葉と隆起した葉脈が特徴、ネザーランドより締まった姿になります。素性は文献上も議論があり、古い品種 'Venose Frond' と同一とする研究もあります。学名にこだわらず、選抜個体として楽しむ種です。

ビフルカツムの冬越しは室内が必要ですか?

5℃を目安に室内へ入れれば安心です。ビカクシダの中でも特に耐寒性が高い部類で、成株は一時的に 0℃近くまで耐えた例もありますが、苗や板付け直後の株は無理をさせないでください。冬は水を控え、冷たい風を避けます。

ビフルカツムとヒリーの見分け方は?

ビフルカツムは胞子葉が灰緑色で星状毛があり、分岐が深く垂れ気味。ヒリーは濃い緑で光沢があり、毛が少なく、分岐が浅く短めで立ち上がります。どちらも子株を出し丈夫で、交配種も多く流通しています。

ビフルカツムの子株はいつ外せますか?

子株が自分の貯水葉を出し、葉が 2〜3 枚、根が水苔をつかんでからが目安です。板付けから一年以上経った春から初秋が最も成功しやすい時期です。外さずに群生させる仕立ても見応えがあります。

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