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LDS²
板付けしたエリシー(愛麗絲)の参考画像:木板に重なる滑らかな丸い貯水葉、先端が二つに裂けて垂れる濃い緑の胞子葉、品種ラベル付き
參考圖:Wdvgyj1 · Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0 · 非 LDS 母株

Platycerium

Platycerium ellisii
エリシー

学名
Platycerium ellisii
中国語
愛麗絲鹿角蕨
日本語
エリシー
English
Ellis's staghorn fern

マダガスカル東部の湿った低地林原産の小型種。丸い貯水葉は層間に隙間ができ、逆三角形の胞子葉は先端で一度だけ分かれ、これがアルシコルネとの見分け方。子株を出し、流通株の多くは TC 株です。

育て方の要点

原生環境

マダガスカル東部の温暖で湿度の高い低地林に着生し、マダガスカリエンセやアルシコルネと同じアフリカ・マダガスカル群に属します。沿岸の湿地やマングローブ周辺まで分布するとする資料もありますが、定説ではありません。一年中暖かく湿った環境が原産のため、寒さと乾燥を嫌いますが、夏の暑さにはアンディナムより耐えます。

光線

半日陰から明るい散光。胞子葉が薄く、直射に 1 時間当たるだけで縁が焼けることがあります。冬は明るい場所に移して構いません。

水分と湿度

常に軽く湿った状態を保ち、乾かしすぎも過湿も避けます。水苔の表面が乾いたら水やりし、夏は 3〜5 日に一度が目安。湿度 60〜80% と送風の両立がこの種で最も重要で、乾いた室内では胞子葉の縁が茶色くなり貯水葉の更新が止まります。ケースやテラリウム栽培に向きます。

用土と板付け

温度と冬越し

適温 18〜30℃。耐寒性はほぼなく、12℃を下回ると湿った水苔の中で根が傷みます。冬は室内で冷たい風を避け、水を控えめに。日本の夏は湿度と風通しを保てば動き続けます。

よくあるトラブル

  • 胞子葉の縁が茶色:湿度不足か直射。
  • 貯水葉の層の間に隙間がある:正常。この種の特徴で異常ではない。
  • 冬に動かない:低温のため。正常。
  • エリシーとして買ったがアルシコルネに見える:次項を参照。

コレクションの見どころ

エリシーとアルシコルネの見分け方:どちらも丸くつややかな貯水葉で、幼株では判別が難しい種です。胞子葉を見てください。エリシーは立ち上がる幅広の逆三角形で、先端が一度だけ二つに分かれます。アルシコルネは二〜三回分岐し、裂片が細くなります。さらに貯水葉の層の間に隙間ができるのがエリシー、密着するのがアルシコルネです。

親株の表現:胞子葉の幅と立ち上がり、先端の切れ込みの対称性、貯水葉のロウ質の光沢で判断します。

よくある質問

エリシーとアルシコルネの見分け方は?

胞子葉で判断します。エリシーは立ち上がる幅広の逆三角形で、先端が一度だけ二つに分かれます。アルシコルネは二〜三回分岐し、裂片が細めです。さらに貯水葉の層の間に隙間ができるのがエリシー、密着するのがアルシコルネです。どちらも丸くつややかな貯水葉なので、幼株では判別が難しい種です。

エリシーは育てやすいですか?

アンディナムやクアドリディコトマムに比べれば育てやすい種ですが、条件は湿度です。60〜80% と送風があれば安定して育ち、夏も乗り切れます。乾いた冷房の部屋では縁が焼けて止まります。耐寒性はなく、12℃以上が必要です。初心者向きかどうかは、湿度を用意できるかで決まります。

エリシーの貯水葉の間に隙間があるのは正常ですか?

正常です。エリシーは新旧の貯水葉の間に隙間ができる、この種だけの特徴を持ちます。役割は定説がなく、通気や排水に関係するという推測があります。処置は不要で、隙間に水苔を詰めないでください。むしろアルシコルネと見分ける手がかりの一つです。

エリシーは子株を出しますか?流通株は TC ですか?

子株を出し、匍匐もするので、群生にも株分けにもできます。流通株の多くは組織培養(TC)で表現が均一です。胞子培養株や株分けした子株は少なく、個体差があります。どちらも正当な由来なので、購入時に繁殖方法と親株の表現を確認してください。

エリシーの冬越しの最低温度は?

12℃以上、理想は 15℃以上です。耐寒性はほとんどなく、低温と湿った水苔が重なるとすぐに根腐れします。冬は室内で冷たい風を避け、水を控えつつ完全には乾かさないでください。苗や板付け直後の株は冬の間ずっと室内が無難です。