
Platycerium
Platycerium holttumii
ホルタミー
- 学名
- Platycerium holttumii
- 中国語
- 何其美鹿角蕨
- 日本語
- ホルタミー
- English
- Holttum's staghorn fern
ホルタミーはタイ・ラオス・カンボジア・ベトナム南部からマレー半島北部の低地モンスーン林に着生する大型原種です。先端が深く裂ける高い貯水葉と、太い葉脈で前方に張り出す肉厚の胞子葉が特徴。子株を出さず胞子培養のみで殖え、ワンダエとの誤表示が最も多い種です。
育て方の要点
原生環境
タイ・ラオス・カンボジア・ベトナム南部からマレー半島北部にかけての低地モンスーン林。樹幹の高い位置に着生します。中国南西部まで分布を広げる資料もあります。自生地には明確な乾季があり、ワンダエより用土の乾きに強いのはそのためです。
光線
明るい散光と午前の直射。光が足りると貯水葉先端の裂片が深くなり、胞子葉が厚く硬く育ちます。ガラス越しの正午の直射は避けてください。貯水葉の葉焼けは何年も茶色い傷として残ります。
水分と湿度
用土の表面が乾いたらたっぷりと。貯水葉が板を包んだ成株は内部の乾きが遅いので、思ったより間隔を空けます。湿度 60〜80%、風は常に動かします。よどんだ湿気の中では、肉厚な胞子葉の付け根から腐りやすくなります。
用土と板付け
温度と冬越し
適温 20〜32℃。日本の冬は室内か温室で最低 12℃を確保します。10℃を切ると成長点と新葉が傷みます。冬は水を減らし、光はできるだけ確保し、暖房の乾燥にはサーキュレーターと加湿器で対応します。
よくあるトラブル
- 幼株の成長が遅い:正常です。ホルタミーは最初の数年ワンダエより明らかに遅く、ある程度の大きさから加速します。
- 新葉の変形や斑点:薬剤に弱いという報告があります。散布前に 1 枚で試してください。
- 貯水葉の縁が割れる:湿度不足。
- ワンダエと区別できない:次の項を参照。
コレクションの見どころ
ホルタミーとワンダエの見分け方:成株なら 3 か所を見ます。1 つ目は成長点。ワンダエは周囲にフリル状に裂けた組織がありますが、ホルタミーにはありません。2 つ目は胞子葉。どちらも短い上向きの裂片と長い垂れ下がる裂片を持ちますが、ホルタミーは上向きの裂片がさらに分岐し、ワンダエは分岐しません。ホルタミーは葉脈が太く肉厚で、垂れずに前方へ張り出します。3 つ目は貯水葉。ホルタミーは星状毛が落ちにくく白っぽく見えます。幼株はほぼ判別不能で、出所だけが頼りです。
親株の表現:貯水葉先端の裂片が深く均等か、胞子葉が左右対称で厚く硬いかを見ます。
よくある質問
ホルタミーとワンダエの見分け方は?
成株で 3 点を見ます。ワンダエは成長点の周りにフリル状の組織があり、ホルタミーにはありません。ホルタミーは上向きの胞子葉の裂片がさらに分岐し、肉厚で葉脈が太く前方に張り出しますが、ワンダエは分岐せず垂れます。貯水葉はホルタミーの方が白っぽく見えます。幼株では判別できません。
ホルタミーは子株を出しますか?
出しません。ワンダエ、グランデ、スパーバムと同じく単頭で育ち、株分けはできません。流通株はすべて胞子培養株(スポア株)か組織培養(TC)由来です。購入時は親株と繁殖方法を確認してください。
ホルタミーの成長が遅いのはなぜ?
幼株の時期は元々遅く、同じ年数のワンダエより明らかにゆっくりです。種の特性であり、管理の失敗ではありません。明るい光、通気性のある用土、冬の保温を続ければ、貯水葉が板を包み始めた頃から成長が加速します。
ホルタミーの冬越しの最低温度は?
最低 12℃を目安に、できればそれ以上を保ちます。10℃を切ると成長点と新葉が傷みます。日本では冬は室内か温室で管理し、水を控え、光をできるだけ確保し、窓際の冷気を避けてください。
ホルタミーはどれくらい大きくなりますか?
自生地では貯水葉が幅 1m 近く、胞子葉は 1m を超えます。栽培下はやや小さめですが大型種であることに変わりはなく、板と壁の固定は最初から成株を想定して選んでください。後からの板替えはほぼできません。