
Platycerium
Platycerium holttumii
ホルタミー
- 学名
- Platycerium holttumii
- 中国語
- 何其美鹿角蕨
- 日本語
- ホルタミー
- English
- Holttum's staghorn fern
ホルタミー(Platycerium holttumii)は、胞子葉が厚く葉脈が太く、前方へ張り出して短く立つ側と長く垂れる側に分かれ、短い側はさらに分岐します。貯水葉は大きく先が深く裂け、星状毛が落ちにくいため白っぽく見えます。ワンダエとして売られることが最も多い種です。タイからインドシナの低地モンスーン林産の大型単芽種で、子株を出さず胞子培養のみ。
育て方の要点
見分け方
- 前方へ張り出し、長短に分かれる胞子葉:短い側は立ち上がってさらに分岐し、長い側は垂れます。葉脈が太く肉厚で、垂れ下がらずに前へ伸びます。
- 成長点のまわりがすっきりしている:ワンダエのようなフリル状に裂けた組織がありません。
- 白っぽい貯水葉:星状毛が落ちにくく白く見え、先端の裂片が深く入ります。
- 子株を出さない:単芽種で、流通株はすべて胞子培養株か組織培養株です。
- ワンダエとの違い:ワンダエは上向きの裂片が分岐せず、成長点の周囲にフリル状の組織があります。幼株はほぼ判別不能で、出所だけが頼りです。
原生環境
タイ・ラオス・カンボジア・ベトナム南部からマレー半島北部にかけての低地モンスーン林。樹幹の高い位置に着生します。中国南西部まで分布を広げる資料もあります。自生地には明確な乾季があり、ワンダエより用土の乾きに強いのはそのためです。
光線
明るい散光と午前の直射。光が足りると貯水葉先端の裂片が深くなり、胞子葉が厚く硬く育ちます。ガラス越しの正午の直射は避けてください。貯水葉の葉焼けは何年も茶色い傷として残ります。
水分と湿度
用土の表面が乾いたらたっぷりと。貯水葉が板を包んだ成株は内部の乾きが遅いので、思ったより間隔を空けます。湿度 60〜80%、風は常に動かします。よどんだ湿気の中では、肉厚な胞子葉の付け根から腐りやすくなります。
用土と板付け
根が旺盛なので水苔は厚めで構いません。最初から大きく厚い板を使ってください。成株の貯水葉は 1m 近くになり、板を包んだ後の板替えはほぼ不可能です。水を含んだ重さに耐える固定を。
温度と冬越し
適温 20〜32℃。日本の冬は室内か温室で最低 12℃を確保します。10℃を切ると成長点と新葉が傷みます。冬は水を減らし、光はできるだけ確保し、暖房の乾燥にはサーキュレーターと加湿器で対応します。
よくあるトラブル
- 幼株の成長が遅い:正常です。ホルタミーは最初の数年ワンダエより明らかに遅く、ある程度の大きさから加速します。
- 新葉の変形や斑点:薬剤に弱いという報告があります。散布前に 1 枚で試してください。
- 貯水葉の縁が割れる:湿度不足。
- ワンダエと区別できない:次の項を参照。
コレクションの見どころ
親株の表現:貯水葉先端の裂片が深く均等か、胞子葉が左右対称で厚く硬いかを見ます。
繁殖方法:単頭で子株を出さないため、流通株はすべて胞子培養株(スポア株)か組織培養(TC)由来です。誤表示が多い種なので、自家胞子培養か、親株の表現を示せるか、繁殖方法を明記しているかを確認して選んでください。
よくある質問
ホルタミーとワンダエの見分け方は?
成株で 3 点を見ます。ワンダエは成長点の周りにフリル状の組織があり、ホルタミーにはありません。ホルタミーは上向きの胞子葉の裂片がさらに分岐し、肉厚で葉脈が太く前方に張り出しますが、ワンダエは分岐せず垂れます。貯水葉はホルタミーの方が白っぽく見えます。幼株では判別できません。
ホルタミーは子株を出しますか?
出しません。ワンダエ、グランデ、スパーバムと同じく単頭で育ち、株分けはできません。流通株はすべて胞子培養株(スポア株)か組織培養(TC)由来です。購入時は親株と繁殖方法を確認してください。
ホルタミーの成長が遅いのはなぜ?
幼株の時期は元々遅く、同じ年数のワンダエより明らかにゆっくりです。種の特性であり、管理の失敗ではありません。明るい光、通気性のある用土、冬の保温を続ければ、貯水葉が板を包み始めた頃から成長が加速します。
ホルタミーの冬越しの最低温度は?
最低 12℃を目安に、できればそれ以上を保ちます。10℃を切ると成長点と新葉が傷みます。日本では冬は室内か温室で管理し、水を控え、光をできるだけ確保し、窓際の冷気を避けてください。
ホルタミーはどれくらい大きくなりますか?
自生地では貯水葉が幅 1m 近く、胞子葉は 1m を超えます。栽培下はやや小さめですが大型種であることに変わりはなく、板と壁の固定は最初から成株を想定して選んでください。後からの板替えはほぼできません。
近い品種
よく比較される、または見分けにくい品種。