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LDS²
板付けしたステマリア(三角)の参考画像:波打つ縁の褐色の貯水葉が石壁の板を抱き、緑の胞子葉が垂れて三角形に分岐する
參考圖:Kenraiz · Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0 · 非 LDS 母株

Platycerium

Platycerium stemaria
ステマリア

学名
Platycerium stemaria
中国語
三角鹿角蕨
日本語
ステマリア
English
triangle staghorn fern

ステマリアは西〜中央アフリカ原産の原種です。貯水葉は高く伸びて先端が波打ち、胞子葉は幅広で表は光沢、裏は白い毛に密に覆われます。子株を出す多芽タイプで、水と暖かさを好み、アフリカ系では育てやすい種です。

育て方の要点

原生環境

西〜中央アフリカ、ギニア湾からコンゴ盆地にかけての低地雨林に着生する原種です。Kew の分布資料にはマダガスカルやコモロも含まれますが、園芸上はアフリカ大陸型のみを指すことが多く、定説ではありません。原生地は一年中温暖多湿で、樹冠越しの柔らかい光が届く環境。アフリカ系原種の中では最も水を好む種です。

光線

明るい散光。春〜夏は遮光 50〜70% を目安に、真昼の直射は幅広い胞子葉の縁と貯水葉の波打つ先端を傷めます。冬は明るい場所へ。

水分と湿度

水好きです。水苔の表面が乾いたらたっぷり与え、夏は 3〜4 日に一度が目安。湿度 60% 以上で調子が上がります。乾いた風に当たると胞子葉が内側に丸まりますが、これは保水反応で、水を与えれば戻ります。巣の中心に水を溜めないでください。

用土と板付け

温度と冬越し

適温 20〜30℃。日本の夏は風さえ動かせばよく育ち、暑さに強い原種です。15℃を下回ると成長が止まるので、秋には室内へ。冬は 10℃以上を保ち、水は控えめに。ビフルカツムより寒さには弱いと考えてください。

よくあるトラブル

  • 胞子葉が内側に丸まる:乾燥。病気ではありません。
  • 貯水葉の先端が茶色く焼ける:光が強すぎます。
  • 冬に全く動かない:低温による停滞。水を控えて春を待つ。
  • 胞子葉の裏が白い:正常。裏面の密な毛がこの種の特徴です。

コレクションの見どころ

見分け方:貯水葉は高く伸び、先端が波打って外へ反り、左右一対の間に V 字の開口ができます。胞子葉は幅広で短く、表は光沢のある深緑、裏は白い毛に密に覆われ、大きな裂片一つと小さな裂片二つに分かれます。胞子嚢群は小さな裂片側の裏面に集まります。同じアフリカ系で胞子葉が幅広いエレファントティスは、葉が分岐せず裏面にも毛がありません。

親株の表現:貯水葉の波の整い方、V 字の対称性、胞子葉の幅と厚みで判断します。

よくある質問

ステマリアの見分け方は?

貯水葉の先端と胞子葉の裏を見ます。貯水葉は高く伸びて先端が波打ち、一対の間に V 字の開口ができます。胞子葉は幅広で短く、表は光沢、裏は白い毛に密に覆われ、大小三つに分かれます。この輪郭が「三角」の由来です。

ステマリアは子株を出しますか?

出します。多芽タイプで、成株の周りに子株が次々と出てきます。そのまま群生にしても、葉が三枚以上になってから株分けしても構いません。胞子培養も可能で、胞子培養株は貯水葉の高さや波の深さに個体差が出ます。

ステマリアの胞子葉が内側に丸まるのはなぜ?

乾燥です。アフリカ系の中で最も水を好む種で、胞子葉は乾くと内側に丸まって水分を守ります。たっぷり水を与えて湿度を上げれば戻ります。サーキュレーターの風が直接当たる場所でよく起きるので、風の通り道から外してください。

ステマリアの冬越しの最低温度は?

15℃を下回ると成長が止まり、10℃以下では保護が必要です。冷たい風を避け、冬は水を控えてください。苗や板付け直後の株は室内へ。ビフルカツムより寒さに弱いものの、低温と過湿が重ならなければ成株は室内で問題なく越冬します。

ステマリアとエレファントティスの違いは?

どちらもアフリカ原産で胞子葉が幅広ですが、エレファントティスの胞子葉は分岐せず裏面に毛がありません。ステマリアは大小三つに分かれ、裏面が白い毛に密に覆われます。貯水葉もステマリアは先端が波打って反り、エレファントティスは丸く厚みがあります。