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LDS²
板付けしたスペルブム(巨大)の参考画像:先端が広く裂けた高い緑の貯水葉、下に垂れる長く分岐した胞子葉、石壁の板に取り付けられている
參考圖:Hardyplants · Wikimedia Commons · CC0 · 非 LDS 母株

Platycerium

Platycerium superbum
スパーバム

学名
Platycerium superbum
中国語
巨大鹿角蕨
日本語
スパーバム
English
moosehorn fern

スパーバムはオーストラリア東部の雨林原産の大型原種です。王冠状に裂ける貯水葉は幅 1m に達し、垂れ下がる胞子葉には胞子嚢群が一か所だけ付きます。これがグランデとの唯一確実な見分け方です。子株を出さず、胞子培養でのみ殖えます。

育て方の要点

原生環境

オーストラリアのクイーンズランド州からニューサウスウェールズ州北部の雨林に着生する大型原種です。ニューギニアやマレーシアにも分布するとする資料がありますが、定説ではありません。原生地は涼しく霧が多く、昼夜の温度差が大きい環境で、日本の気候とは比較的相性が良い種です。

光線

明るい散光。真夏の直射は他の原種より強めに遮光し、貯水葉の縁が焼けたら光が強すぎるサインです。冬は光を多めに。

水分と湿度

貯水葉が大きな巣を作り、落ち葉と水を溜めます。水苔が乾いてからたっぷり与え、夏は 4〜7 日、冬は 2〜3 週間に一度が目安。湿度 60〜80% とサーキュレーターの併用が基本で、巣の中心に水を溜めないでください。

用土と板付け

温度と冬越し

適温 15〜27℃。冬は 10℃以上を保てば安心で、成株は一時的に 5℃程度まで耐えますが、苗は室内へ。日本の夏は蒸れに注意し、風を動かして 30℃を超える日の停滞を防ぎます。

よくあるトラブル

  • 夏に全く動かない:暑さによる休眠。水を控えて秋を待つ。
  • 貯水葉の縁が茶色:光が強すぎるか乾燥。
  • 何年も胞子葉が出ない:貯水葉が十分に育つまでは正常。
  • スパーバムとして買ったらグランデだった:次項を参照。

コレクションの見どころ

スパーバムとグランデの見分け方:幼株はほぼ同じで、胞子葉を待つしかありません。スパーバムは胞子葉 1 枚につき胞子嚢群が一か所、最初の分岐の付け根に付き、葉は大きく二つに分かれます。グランデは二か所、二番目の分岐の両側に付き、葉は四つに分かれます。貯水葉は、スパーバムが成長とともに星状毛が薄れ切れ込みが浅く、グランデは毛が厚く切れ込みが深い傾向です。流通では混同が多いので、購入前に胞子葉を確認してください。

親株の表現:貯水葉先端の王冠状の裂片の対称性、巣の張り、垂れ下がる胞子葉の弧で判断します。

よくある質問

スパーバムとグランデの見分け方は?

胞子葉で判断します。スパーバムは胞子嚢群が一か所で最初の分岐の付け根に付き、葉は二つに分かれます。グランデは二か所で二番目の分岐の両側に付き、四つに分かれます。貯水葉はスパーバムが毛が薄れ切れ込みが浅く、グランデは毛が厚く切れ込みが深めです。幼株では判別できません。

スパーバムは子株を出しますか?

一般に出さないとされています。単頭で育つ種なので株分けはできず、流通株は胞子培養か組織培養(TC)由来です。胞子培養株は貯水葉の冠の形に個体差が出るため、繁殖方法と親株の表現を確認して選んでください。

スパーバムが夏に成長を止めるのはなぜ?

涼しく霧の多いオーストラリアの雨林原産のため、30℃を超える環境では休眠に入ります。病気ではありません。遮光と送風で蒸れを避け、水を控えて秋を待ってください。日本の夏でも風通しが悪いと同じ状態になります。

スパーバムの胞子葉はいつ出ますか?

貯水葉が十分な大きさに育ってからです。小苗から 2〜3 年かかるのが普通で、涼しい環境ではより早く出ます。胞子葉が出ないことは失敗ではなく、新しい貯水葉が前より大きく整った冠になっていれば順調です。

スパーバムの冬越しの最低温度は?

10℃以上が安心ラインです。成株は一時的に 5℃程度まで耐えますが、低温と過湿が重なると貯水葉が傷みます。冷たい風を避け、冬は水を控えてください。苗や板付け直後の株は室内へ。一般にグランデより耐寒性があり、ビフルカツムよりは弱いとされる種です。

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