Cultivar · 品種
Platycerium wandae 'Dwarf & Curling'
ドワーフ&カーリング
- 学名
- Platycerium wandae 'Dwarf & Curling'
- 中国語
- 侏儒捲葉女王
- 日本語
- ドワーフ&カーリング
- English
- Dwarf & Curling
ドワーフ&カーリングはワンダエの矮性選抜の流通名で、登録品種ではありません。市場の株は主に組織培養株で、来歴は未確認、台湾由来と言われています。普通のワンダエよりずっと小さく、葉縁が強く波打ち、縮れてねじれます。Dwarf x Curling とよく書かれますが、この x は交配を意味しません。育て方はワンダエとほぼ同じで、いちばん大切なのは蒸らさないこと、やや乾かし気味にすることです。
育て方の要点
この名前が指すもの
ドワーフ&カーリングはワンダエの矮性選抜で、流通名であって登録品種ではなく、来歴は確認していません。市場の株は主に組織培養株で、アメリカの売り場は Mericlone(組織培養)と表示し、日本でも「台湾から輸入した TC 株」と表示していた売り手がいました(ページは削除済み)。ワンダエは子株を出さず、売られている株も多くが組織培養なので、おおむね同じ一つのクローンと考えられます。誰が選抜したか、親株がどれかについては一次情報が見つからず、よく聞く「台湾生まれ」も愛好家の話だけなので、台湾由来と言われている、と書くにとどめます。
名前は「Dwarf x Curling」と書かれることが多いものの、この x は交配を意味せず、二つの親を示す情報はありません。「Dwarf & Curling」、つまり矮性で葉が巻くという意味に読んでください。ウィリンキーと誤って表記する売り場もあります。
見分け方
複数の情報源で一致している点:
- 原種よりずっと小さく、まとまった株姿:株全体が普通のワンダエよりはるかに小さい。
- 葉縁が強く波打ち、縮れてねじれる:名前の Curling はこのことです。
次の点はそれぞれ一か所だけの情報です:成長点の脇に綿毛のかたまりがある。葉脈が深い。貯水葉も胞子葉も巻く。
育て方
ワンダエとほぼ同じで、暖かく、明るい散光、湿度は高めでも風通しは欠かせません。日本の売り手は「蒸れ対策」をいちばん大切な点に挙げており、ワンダエのページにある「矮性のワンダエはやや乾かし気味に、湿りすぎると黒くなりやすい」という注意とも一致します。蒸し暑い夏はビカクシダの夏越しを参考に風通しを強めます。冬越しはワンダエと同じく、夜温が 12°C を下回ったら保護し、10°C 以下では貯水葉や成長点が傷みやすいので、寒波の前に早めに対処します。小型なので、原種のように最初から大きな板や壁の耐荷重を用意する必要はありません。組織培養株が届いたら、まず風通しのよい散光の場所で慣らし、幼苗・鉢苗の育て方を参考に板付けの時期を決めます。
混同しやすい品種
- 原種ワンダエの若い苗:苗はもともと小さく、どれだけ巻くかも育たないとわからないので、成株の写真を見せてもらいます。
- 「wandae dwarf」とだけ書かれた商品:台湾には wandae var. dwarf とだけ表記した商品があり、ドワーフ&カーリングとは別物の可能性があります。
- ワンダエの交配種:たとえばワンダエ × ベイチー(wandae × veitchii)。二つの種名を掛け合わせて書くのが交配種で、Dwarf x Curling の x とは別物です。
買う前に聞く三つのこと
- 増やし方:ワンダエは子株を出さず、売られている株は主に組織培養なので、子株と表記されていたら確かめます。胞子培養株は子孫で形質が分離し、矮性や巻き葉が出るとは限りません。
- 成株の写真:苗ではどれだけ小さく、どれだけ巻くかわからないので、親株か同じ群の成株の写真を見せてもらいます。
- 学名の書き方:wandae 'Dwarf & Curling' であって、ウィリンキーでも、dwarf とだけ書かれた別の商品でもないことを確かめます。
よくある質問
Dwarf x Curling の x は交配という意味ですか?
違います。この x は表記上のもので、二つの親を示す情報はありません。Dwarf & Curling、つまり矮性で葉が巻くという意味に読んでください。ワンダエの矮性選抜で、親はワンダエです。本当の交配種は wandae × veitchii のように二つの種名を書きます。
ドワーフ&カーリングは台湾で選抜されたのですか?
そう言われていますが、確認できていません。日本には「台湾から輸入した TC 株」と表示していた売り手(ページは削除済み)や、台湾原産とする売り手がいます。ただ、選抜者や親株についての一次情報は見つからず、台湾由来という話は今のところ愛好家の情報だけです。
ドワーフ&カーリングの育て方は、ワンダエと同じですか?
おおむね同じで、暖かく、明るい散光、湿度は高めでも風通しよく育てます。いちばん大切なのは蒸らさないことで、矮性のワンダエはやや乾かし気味にし、湿りすぎると黒くなりやすくなります。夜温 12°C 以下では保護し、10°C 以下では傷みやすくなります。小型なので最初から大きな板は要りません。
ドワーフ&カーリングは子株を出しますか?
出しません。ワンダエはもともと子株を出さず株分けできないため、売られているドワーフ&カーリングは主に組織培養株で、おおむね同じクローンの複製です。胞子培養株と表記されたものは子孫で形質が分離し、矮性や巻き葉が出るとは限らないので、買う前に増やし方を確かめます。