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ビカクシダの水苔の選び方:野生採取と栽培もの、繊維の長さ、品種ごとの調整
水苔は板付けの基本用土で、選び方が最初の二年を左右します。野生採取ものは安価ですが夾雑物を一本ずつ取り除く必要があり、栽培ものは清潔で繊維が長く、締まりながらも通気を保った水苔玉が作れます。
なぜ水苔を選ぶ必要があるのか
水苔はビカクシダ板付けの基本用土で、その品質が根の育ち方を左右します。市場のものは野生採取と人工栽培に大きく分かれ、違いは価格だけではありません。
野生採取ものと人工栽培もの
野生採取ものは安価ですが、枯枝、砂、雑草、他のコケなどが混ざっており、使う前に一本ずつ選り分ける必要があります。板一枚分の下準備だけでかなりの時間がかかります。
人工栽培ものは生産段階で品質管理されており、開封時点で清潔で夾雑物がほとんどありません。一度に何枚も板付けするなら、節約できる時間のほうが価格差より価値があります。
繊維の長さが水苔玉の締まりを決める
人工栽培ものは長さ 15〜23 cm ほどが一般的です。水に浸すと一本ずつ引き上げられ、麺のように向きを揃えて並べられるため、締まっていながら空隙も残る水苔玉を巻きやすくなります。
逆に、砕けた細片の比率が高い水苔は、押し固めると排水が遅くなります。板の内部が長く湿ったままになり、初心者の株が芯腐れを起こして生長点を失う典型的な原因のひとつです。価格だけでなく繊維を見てください。
使う前:吸わせてから、滴らない程度に絞る
水苔はいったん十分に吸水させ、滴らない程度まで絞ってから使います。濡れすぎれば板の内部は最初から過湿になり、乾きすぎれば水を吸わず、板付け後の最初の二週間にいちばん必要な安定した湿りが得られません。
品種で量を変える
同じ水苔でも、付ける相手によって量を変えます。
考え方は板付け前に用意するものの用土の項にまとめてあります。
重さで換算しない
大袋の水苔はたいてい圧縮された乾燥品で、戻すと数倍に膨らみます。乾燥重量から「板何枚分」を計算すると必ず外れます。判断は戻したあとの体積で。
よくある質問
初心者は野生採取ものと栽培もののどちらを買うべきですか?
板一〜二枚で、夾雑物を取り除く手間を惜しまないなら野生採取もので構いません。一度に何枚も扱う場合や、選り分けに自信がない場合は栽培ものを。細片の多い水苔は押し固めると排水が遅くなり、初心者がつまずく典型がここです。価格差は株を芯腐れで失う損失より小さいのが普通です。
水苔一袋で何枚の板が作れますか?
乾燥重量からは計算できません。市販の大袋は圧縮された乾燥品で、戻すと数倍に膨らみ、製品によって膨張率も違います。目安が必要なら、ひとつかみだけ戻して体積を見てから全体を割り出してください。
水苔はどのくらい湿らせて使いますか?
十分に吸わせてから、滴らなくなるまで絞ります。判断は絞った雑巾と同じで、触ると湿っているが握っても水が出ない状態です。濡れすぎると初日から過湿になり、乾きすぎると水を吸わず、板付け直後の最も湿りが必要な二週間を逃します。
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