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LDS²
温室で撮影されたエレファントティス(象耳)の参考画像:象の耳のように垂れる幅広で分岐しない胞子葉、はっきりした葉脈、上部の隆起した貯水葉
參考圖:Anneli Salo · Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0 · 非 LDS 母株

Platycerium

Platycerium elephantotis
エレファントティス

学名
Platycerium elephantotis
中国語
象耳鹿角蕨
日本語
エレファントティス
English
elephant ear staghorn fern

エレファントティスはコンゴ盆地からアンゴラ、東アフリカにかけての熱帯アフリカ原産。分岐しない幅広の胞子葉が象の耳のように垂れ、属で唯一「鹿の角」の形をしない原種です。自生地の乾季に合わせて低温期は落葉して休眠し、春に再び動き出します。子株をよく出す種です。

育て方の要点

原生環境

熱帯アフリカ、コンゴ盆地を中心にアンゴラ、カメルーンからウガンダ、タンザニア、モザンビークまで分布します。自生地は季節性の林地やサバンナとする資料と熱帯雨林とする資料がありますが、雨季と乾季がはっきりしている点は共通です。このリズムが管理のすべてを決めます。

光線

明るい散光が基本。幅広く薄い胞子葉は正午の直射で焼けます。定着した株は徐々に強い光に慣らせますが、室内では明るい東窓か育成ライトが安全です。光が足りると葉が広がり、葉脈がくっきり浮き上がります。

水分と湿度

成長期は水をよく飲みます。用土が乾きかけたら板ごとドボンでたっぷり与え、肥料も定期的に。秋口から 6〜8 週かけて水を減らし、低温期はほぼ乾いた状態を保ちます。湿度は 50〜70% で十分。アジアの原種より乾燥に強い種です。

用土と板付け

温度と冬越し

成長期は 18〜35℃。エレファントティスの要は冬越しです。気温と光が下がると胞子葉が黄変して落ち、すべて落ちることもあります。貯水葉も茶色く紙のようになります。これは休眠であって枯死ではありません。用土が湿っているなら 15℃以上を保ち、12℃まで耐えるのは乾かしている場合だけです。低温と過湿の組み合わせが唯一の致命傷。春に暖かくなったら水やりを再開すると、数週間で新葉が出ます。

よくあるトラブル

  • 冬に葉が全部落ちた:成長点がまだ硬いか確認し、硬ければ春を待つ。
  • 成長点が黒く柔らかい:冬の水のやりすぎ。
  • 葉に丸い茶色の斑点:葉面の溜まり水、風通し不足。
  • 夏に黄変:光不足か水不足。夏はよく飲みます。

コレクションの見どころ

葉姿:分岐しない象の耳のような胞子葉は属で唯一。幅、葉縁の波、葉脈の隆起の強さで見ます。流通名「マンモス」は var. mammuthus に当たる大型で葉脈の強い型。他の「象」系の名前の多くは交配種か選抜の流通名で、原種の型ではありません。

親株の表現:胞子葉が左右揃った幅広の対で出ているか、貯水葉が直立して張りがあるかを見ます。

よくある質問

エレファントティスの葉が冬に全部落ちました。枯れたのですか?

多くの場合は休眠です。自生地に乾季があるため、低温で光が減ると胞子葉を落とし、貯水葉も茶色く薄くなります。成長点が硬ければ大丈夫。ほぼ乾いた状態で 15℃以上を保ち、春に暖かくなったら水やりを再開すると数週間で新葉が出ます。

エレファントティスの冬の水やりは?

秋口から 6〜8 週かけて間隔を空け、低温期はほぼ乾いた状態を保ち、数週間に一度軽く霧吹きする程度にします。寒い時期のドボンは厳禁。低温と過湿の組み合わせが唯一の致命傷です。夜温が 18℃前後で安定したら通常の水やりに戻します。

エレファントティスは子株を出しますか?

よく出します。多頭性で親株の周りに群生します。数枚の葉が出た子株は株分けできますし、そのまま群生させても構いません。株分け後 2〜3 か月は湿度を保ち直射を避け、新しい根が用土をつかむのを待ちます。

エレファントティスとマンモスの違いは?

「マンモス」は一般に var. mammuthus とされる同種の大型変種で、胞子葉がより幅広く長く、葉脈の隆起が強いのが特徴です。管理は同じで、大きな板が必要になるだけです。他の「象」系の流通名の多くは交配種や選抜で、原種の型ではありません。

エレファントティスは初心者向きですか?

成長期は育てやすい部類です。成長が早く、乾燥に強く、子株もよく出ます。難しいのは冬だけで、落葉を休眠と信じて水を控える判断が要ります。普及種ですが、幅広く左右対称の大株は多くありません。季節に合わせて管理できる人向きです。