Platycerium
Platycerium willinckii
ウィリンキー
- 学名
- Platycerium willinckii
- 中国語
- 爪哇鹿角蕨
- 日本語
- ウィリンキー
- English
- Java staghorn fern
ウィリンキーはジャワ島周辺の季節林に着生する原種。細長く垂れ下がり何度も分岐する胞子葉が銀白の星状毛に覆われ、貯水葉は高く裂けます。強光と乾燥に強く、子株をよく出し、ジェイドガールやペドロなど命名クローンの大半の母体となる銀葉系の本流です。
育て方の要点
原生環境
インドネシア・ジャワ島と周辺の小スンダ列島、季節林の幹や枝に着生します。はっきりした乾季があるため、ウィリンキーは属の中でも強光と乾燥に強く、明るいベランダで育てやすい種です。
光線
高光量を好みます。半日向から日向近くまで可。光が多いほど星状毛が厚く、胞子葉がしっかり立ちます。真夏の正午だけ軽く遮光。室内では最も明るい窓か育成ライトが必要で、足りないと緑化して間延びし、垂れます。
水分と湿度
乾いたらたっぷり、また乾かす。水切れには耐えますが、常に湿っていると根が傷みます。湿度は 50〜70% で十分で、リドレイよりずっと寛容です。暖かく湿った室内では風が最重要です。
用土と板付け
温度と冬越し
適温 18〜32℃。夏は風があれば問題ありません。10℃を下回ると成長が止まり葉が傷むことがあり、5℃以下は危険です。日本では最初の冷え込みの前に室内へ。冬は水を控え、光はできるだけ確保します。
よくあるトラブル
- 銀葉が緑になる:光量不足。
- 葉先が焦げる:水切れか葉焼け。起きた時期で判断。
- 貯水葉が茶色くなる:正常。ウィリンキーの貯水葉は早く褐変します。
- 子株が増えて親株が弱る:子株を間引いて養分を集中。
コレクションの見どころ
葉姿:分岐の回数、胞子葉の長さ(台湾では長手・短手と呼び分けます)、幅、垂れる角度、星状毛の密度、そして株のサイズ(通常・ドワーフ)。ジェイドガール、バクテリア、OMG、ナノ、台湾で人気の珍妮(ジェニー)・金童(ゴールデンボーイ)、イエロームーンなどのムーン系は、すべてウィリンキーの選抜個体か子孫です。ほぼすべてが流通名で登録品種ではなく、同じ名前に別のクローンが付くこともあります。
親株:締まった対称な株姿、揃った長さの胞子葉、均一な銀白を見ます。クローンの価値は親株の表現と系譜に基づきます。
よくある質問
ドワーフウィリンキーはなぜ高いのですか?
矮性は胞子培養株の一部にしか現れず、固定を確認するまで数年かかり、個体差も大きいため、良株が希少です。台湾で言う「六大神獣」は珍妮、金童、玉女(ジェイドガール)、バクテリア、OMG、ナノなどのドワーフ系を指すことが多いですが、公式な定義はなく市場で変わります。
ウィリンキーは直射日光に当てても大丈夫?
大丈夫です。ウィリンキーは強光に強く、半日向から日向近くまで育ち、光が多いほど星状毛が厚くなります。真夏の正午だけ軽く遮光し、板付け直後の株や外したばかりの子株は 1〜2 週間散光で慣らしてから移してください。
ジェイドガールは原種ですか?品種ですか?
品種(選抜個体)です。インドネシアで選抜されたウィリンキーのドワーフ個体で、締まった株姿と厚く短い胞子葉が魅力。独立した種でも登録品種でもなく流通名なので、名前だけでなく親株写真と繁殖方法を確認して選んでください。
命名品種は子株とスポア株のどちらを買うべき?
親株と同じ表現が欲しいなら子株(株分け・OC)。安く入手して表現の変化を楽しみたいならスポア株ですが、スポア株は親株の子であってコピーではなく、親株名を付けて売られることもあります。TC 株は親株の複製で均一ですが個体性はありません。
ウィリンキーの耐寒性は?冬越しは?
リドレイやコロナリウムより耐寒性がありますが霜には耐えません。10℃以下で成長が止まり葉が傷むことがあり、5℃以下は危険です。日本では秋から春まで室内の明るい窓辺で、水を控えめに、冷たい隙間風を避けて管理します。
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