品種図鑑
ビカクシダ、品種ごとに。
各品種を学名・中国語名・日本語名で。育て方の要点、母株の写真、現在販売中の株。
Platycerium coronarium
コロナリウム
コロナリウムはタイ・マレー半島・シンガポール・インドネシア・フィリピンの低地林に着生する原種。王冠状に裂ける高い貯水葉と、2m を超えて垂れ下がる胞子葉、独立した腎形の胞子嚢葉が特徴です。子株を出し、リドレイより育てやすく、縦の空間を活かせる収集向きの種です。
Platycerium madagascariense
マダガスカリエンセ
マダガスカリエンセはマダガスカル東部の湿った森林に自生する、属で最小の原種。丸い貯水葉に葉脈が蜂の巣状に隆起し、鮮やかな緑の時期が最も美しく、胞子葉は短く横に広がります。子株で群生しますが、恒常的な湿度と風、暑すぎず寒すぎない環境を要求する上級者向けの種です。
Platycerium ridleyi
リドレイ
リドレイはマレー半島・スマトラ・ボルネオの樹冠に着生する原種。球状に閉じる貯水葉、直立して分岐する胞子葉、匙状の胞子嚢葉が特徴です。子株を出さず胞子のみで殖えるため、親株の表現と血統が価値を決める、愛好家憧れの一種です。
Platycerium veitchii
ベイチー
ベイチー(ビーチー)はオーストラリア・クイーンズランドの乾燥した疎林に自生し、岩にも着生する原種。細く直立する胞子葉が厚い白の星状毛に覆われ、貯水葉の先端は指状に裂けます。属の中で最も日光・乾燥・寒さに強く、子株をよく出し、室内向きの銀葉種として人気です。
Platycerium wandae
ワンダエ
ワンダエはニューギニアの低地雨林原産、属で最大の原種で「ビカクシダの女王」と呼ばれます。貯水葉は幅 2m に達し先端が深く裂け、成長点の周りに独特のフリル状の組織があります。幅広の胞子葉が垂れ下がり、子株を出さず胞子培養のみ。成株はコレクションの主役になります。
Platycerium willinckii
ウィリンキー
ウィリンキーはジャワ島周辺の季節林に着生する原種。細長く垂れ下がり何度も分岐する胞子葉が銀白の星状毛に覆われ、貯水葉は高く裂けます。強光と乾燥に強く、子株をよく出し、ジェイドガールやペドロなど命名クローンの大半の母体となる銀葉系の本流です。