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ビカクシダの交配のしかた:配偶体の碁盤目配置と、第一世代だけを見る理由

交配とは、優れた二つの親を意図的に組み合わせ、子に両方の長所を受け継がせようとすることです。自由な混合播種は早いものの血統は追えません。碁盤目配置は両親の胞子を配偶体まで育ててからピンセットで交互に並べる方法で、手間はかかりますが狙った組み合わせで受精する確率が高くなります。

交配は何のためにするのか

ビカクシダの胞子繁殖では遺伝子が組み換わり、胞子培養株は一株ずつが別の個体です。愛好家のいう「交配」は、優れた二つの親を意図的に組み合わせ、子に両方の長所を受け継がせようとすることです。

二つのやり方

自由な混合播種:二つの胞子を同じ鉢にまとめて播き、自由に受精させます。数が多く手早いものの、どの株がどの組み合わせの子かは追えません。そうした苗の扱いは混合播種の胞子培養株を買ったらに。

碁盤目配置:両親の胞子をそれぞれ別に育て、配偶体(前葉体)が成熟したらピンセットで一つずつつまみます。A 親を新しい用土の格子点に並べて軽く押さえ、隣の空いた位置に B 親を入れ、三目並べのように交互に配置します。

碁盤目配置の三つの要点

  1. 二種類の配偶体を互いに接触させる。そうしてこそ狙った二者のあいだで受精が起きます。
  2. 並べ終えたら霧吹きで湿らせ、用土を密着させます。あとは環境に合わせて湿度を保つだけで、水に浸す必要はありません。
  3. 道具はあらかじめ消毒し、必要なら二本目のピンセットで位置を整えます。

手間が一つ増え時間もかかりますが、狙った親どうしが受精する確率はずっと高く、格子は外へいくらでも広げられます。

第一世代だけを見る理由

二つの親の遺伝子が補い合うと、第一世代(F1)は成長の速さ、毛の量、葉の厚みと巻き、病気への強さで両親を上回ることがあります。これが雑種強勢です。ただしこの強みは第二、第三世代と進むにつれて薄れ、安定して受け継がれるとは限りません。そのため選抜は、第一世代で最も優れた個体を得て、その子株で固定することを目指すのが一般的です。

近縁ほど成功しやすい

同じ種や近縁どうしの組み合わせ、たとえばウィリンキー系どうしは成功しやすく、種をまたぐ組み合わせは明らかに難しくなります。

交配苗を買う前に

両親の特徴が半分ずつ出るとは限りません。胞子葉を出して株姿が定まってから初めて安定といえます。幼株の見方は最初の顔はまだ始まりに。親の写真が示すのは血統の方向であって、この苗の将来の姿ではありません。

よくある質問

家でビカクシダの交配はできますか?

できますが根気が要ります。いちばん簡単なのは二つの胞子を同じ鉢に播いて自由に受精させる方法ですが、血統は追えません。親を指定したいなら碁盤目配置で、両方の胞子を配偶体まで育て、消毒したピンセットで二種類が接するように交互に並べます。播種から出来がわかるまで、たいてい数年かかります。

良い交配株の次の世代も同じくらい良くなりますか?

たいていはなりません。雑種強勢は第一世代に集中し、第二、第三世代と進むにつれて薄れ、出来も安定しません。良い交配株を残すなら、胞子を播き直すのではなく子株で殖やします。

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