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ビカクシダの胞子の蒔き方:採取、ふるいでの播種、前葉体とコケの見分け方

胞子葉の裏で褐色になった胞子嚢群から胞子を採り、紙の上で乾かしたら、カードで試しふるいをしてから、消毒した湿った用土の上で軽くたたいて蒔きます。数週間後に容器が緑になったら、平たいハート形は前葉体、立ち上がる株はコケ。胞子培養は年単位の作業です。

灰色の机の上で、片手で細かい網のふるいを透明な容器の上に構え、もう片方の人差し指で柄を軽くたたくと、淡い褐色の胞子が湿った黒い用土に落ちていく。左の白い紙には、裏返した胞子葉が一枚あり、褐色の胞子嚢群が広がっている。
示意圖 · AI 生成 · 非實拍

胞子培養は気長な作業。まず時間の流れを知る

ビカクシダ(Platycerium)のスポア株は、胞子から育てた株です。播種から数週間で前葉体(配偶体)が出て、数か月で最初の小さな葉が出ます。まともな貯水葉が出るまでは、たいてい一年から三年かかります(子株・スポア株・TC株を参照)。育種と選抜の出発点です。時間を短くしたいなら、子株か、本葉の出た苗から始めましょう。

胞子の採り方:胞子嚢群が褐色になってから

胞子は胞子葉の裏の胞子嚢群にできます。熟すと緑から褐色に変わり、フェルトのような見た目になります。小さく切り取って白い紙の上に置き、室内の風の当たらない場所に数日置くと、胞子が金色から黄褐色の細かい粉になって落ちます。胞子嚢の殻のくずは少ないほど良好です。

ふるって蒔く:まず小さなカードで試しふるい

胞子はとても細かく、用土に直接あけると一か所に山になり、出てきた前葉体が密集して場所を奪い合います。細かい網でふるうと、薄い粉のように均一に落ちます。

  1. 試しふるい:小さな紙のカードの上で一度ふるいます。ほとんど落ちないなら、網目が細かすぎるか、くずが多すぎます。網を替えるか、もう一度きれいにします。
  2. 用土の準備:細かく刻んだピートか水苔を湿らせ、熱湯をかけるか電子レンジで消毒して冷まします。容器はふた付きの透明なものを使います。
  3. 蒔く:胞子をふるいに戻し、用土の上で軽くたたきます。薄く蒔けば十分で、土はかぶせません。
  4. ふたをして育てる:明るい散光の暖かい場所に置き、直射日光は避け、容器の中は 32°C 以下に保ちます。

出てきた緑は前葉体か、コケか

密閉されて湿度が高く、散光の入る容器は、コケにとっても好都合です。近くで見てください。前葉体は平たく、やや半透明のハート形の小片で、用土の表面に張り付き、薄い緑の膜のように見えます。コケは立体的で、細い茎と小さな葉があり、ふわっとした株立ちになります。写真は近づいてピントを合わせて撮りましょう。ぼやけた写真では、経験者でも判断できません。

前葉体なら、かたまりごと新しい用土の容器へ移して育てます。間隔に余裕ができ、元の容器にいるほかの生き物からも離せます。全体がコケなら、待つ必要はありません。胞子をふるい、容器と用土を事前に消毒しておくと、コケはかなり減ります。

前葉体が広がったら、ときどき煮沸して冷ました水を軽く吹きかけ、表面に水の膜ができるようにします。受精には水が必要で、そのあとで本葉が少しずつ出てきます。

蒔いたら放っておかない

密閉している間も、ときどきふたを開けて確認し、前葉体とコケを早めに見分けて、必要なら容器を分けます。本葉が出てからの管理は幼苗・鉢苗の育て方を、親を指定して交配したいときは交配の碁盤目配置をご覧ください。

よくある質問

ビカクシダの胞子はどうやって採りますか?

胞子葉の裏の胞子嚢群を見ます。熟すと褐色になり、フェルトのような見た目になります。小さく切り取って白い紙に置き、室内の風の当たらない場所に数日置くと、胞子が金色から黄褐色の細かい粉になって落ちます。蒔く前にふるって、胞子嚢の殻のくずを取り除きます。

胞子を蒔いた容器に緑のものが出てきました。前葉体ですか、コケですか?

近くで形を見ます。前葉体は平たく、やや半透明のハート形の小片で、表面に張り付いています。コケは立体的で、細い茎と小さな葉が株立ちになります。前葉体ならかたまりを新しい用土に移して育て、全体がコケなら待つ必要はありません。胞子をふるい、容器と用土を事前に消毒しておくと、コケはかなり減ります。

胞子を蒔いてから板付けできるまで、どのくらいかかりますか?

年単位です。播種から数週間で前葉体、数か月で最初の小さな葉が出て、まともな貯水葉が出るまでは一年から三年ほど。そのあとも葉変わりと根張りを待ってから板付けします。早く楽しみたいなら、子株か本葉の出た苗から始めましょう。