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Cultivar · 品種

Platycerium bifurcatum 'Mt. Lewis'
マウントルイス

学名
Platycerium bifurcatum 'Mt. Lewis'
中国語
貓路易士
日本語
マウントルイス
English
Mt. Lewis

原種
Platycerium bifurcatumビフルカツム

マウントルイスはオーストラリア・クイーンズランドのマウントルイス山域に由来する名前で、学術誌の論文が扱った数少ない流通名です。2021 年の研究はビフルカツム複合群の中の変異型と位置づけ、同じ株は少なくとも三つの名前で流通してきました。見分けやすいのは隆起した主脈です。

育て方の要点

この名前が指すもの

マウントルイスは、オーストラリア・クイーンズランドの湿潤熱帯世界遺産の森にある山域です。オーバーンリバーと同じく、名前の背景にあるのは産地で、誰かが選び出した個体ではありません。

それでも流通名であって登録品種ではありません。

論文がある数少ない流通名

品種名の多くは売り場でしか使われていませんが、マウントルイスは例外です。2021 年、Hoshizaki と Yansura が『American Fern Journal』(111 巻 1 号)に論文を発表し、形態と分子データの比較から、ビフルカツム複合群の中のまだ記載されていない変異型で、1915 年に記載された var. lanciferum と近いところがあると結論づけました。

論文は同じ株の名前の歴史もまとめています。古くは 'Venose Frond' と呼ばれ、のちに P. willinckii var. venosum とされました。そのため今もウィリンキー 'Mt Lewis' と表記されることがあり、どの種に入れるかは愛好家のあいだでも一致していません。当店は論文に従ってビフルカツムの下に置いています。

ネット上の「マウントルイスは 19 番目の原種」という話は学術的な出典が見つからず、宣伝文句と考えられるので書きません。

見分け方:隆起した主脈

旧名 Venose Frond は「葉脈の目立つ葉」という意味です。論文が挙げる特徴は主脈の隆起で、貯水葉に外へ放射する脈の線がはっきり見えます。成株の胞子葉は長く、束になって垂れ下がり、先端で何度も分岐します。

樹幹に着生した成株。上の貯水葉は直立して葉脈の線がはっきり見え、下に胞子葉が束になって垂れる写真:@thestagemporium · Instagram で見る · LDS の撮影ではありません

ネザーランドや普通のビフルカツムとの違い

ビフルカツムでいちばん普通のネザーランド('Netherlands')は葉が短く幅広く、分岐が密で株姿がまとまります。マウントルイスは胞子葉が長く垂れ、葉脈が隆起します。なお、愛好家のあいだではすでに「マウントルイス × ビフルカツム」の交配苗が出回っており、見た目は両者の中間になります。

育て方

ビフルカツムと同じで大丈夫です。環境への適応力があり、明るい場所を好みます。胞子葉が長く垂れるので高めに掛け、下に垂れる余裕を残して、葉先が壁や床に触れないようにします。

購入前に聞く三つのこと

  1. 増やし方。子株は親株と同一個体、胞子培養株は形質が分離し、普通のビフルカツムとの交配の可能性もあります。
  2. 親株写真の葉脈を見る。幼株ではわかりにくく、脈の隆起は葉が大きくなってから現れます。
  3. ウィリンキー表記かビフルカツム表記か。どちらも同じ系統を指すことがあります。学名だけで判断せず、出どころを確認してください。

よくある質問

マウントルイスはビフルカツムですか、ウィリンキーですか?

愛好家の表記は一致せず、どちらも見かけます。2021 年に『American Fern Journal』に掲載された研究は形態と分子データを比べ、ビフルカツム複合群の中のまだ記載されていない変異型としました。以前はウィリンキーの var. venosum とされていたこともあります。当店は論文に従ってビフルカツムの下に置いています。

マウントルイスは 19 番目の原種ですか?

いいえ。この説には学術的な出典が見つからず、宣伝文句と考えられます。唯一の専門研究は、独立した種ではなくビフルカツム複合群の変異型として扱っています。

マウントルイスは育てやすいですか?

ビフルカツムと同じく育てやすく、環境への適応力があり明るい場所を好みます。気をつけたいのは胞子葉が長く垂れることで、高めに掛けて余裕を残し、葉先が壁や床に触れないようにします。