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Platycerium veitchii 'Lemoinei'
レモイネイ
- 学名
- Platycerium veitchii 'Lemoinei'
- 中国語
- 檸檬
- 日本語
- レモイネイ
- English
- Lemoinei
属のなかでも最も古い選抜名のひとつで、19 世紀フランス・ナンシーのルモワーヌ農園に由来します。原種のベイチーより緑が強く分岐も多め。母種の扱いは発表当時から議論があり、光の強さで姿が大きく変わります。
育て方の要点
この名前が指すもの
レモイネイは属のなかでも最も古い選抜名のひとつです。フランス・ナンシーのルモワーヌ農園に由来し、同園は 1849 年に育種家ヴィクトル・ルモワーヌ(1823–1911)が創業し、三代にわたって 1968 年まで続きました。
この点が他の品種と大きく違います。この名前には一世紀以上の商業的記録があり、近年の流通名ではありません。19 世紀末から 20 世紀初頭の英米の園芸誌や農園の卸売目録にも名前が見つかります。
母種の扱いは当初から議論がある
一般には Platycerium veitchii 'Lemoinei' として売られますが、どの種の下に置くかは決着していません。
- @mbahsimbar の整理によれば、1924 年には veitchii × willinckii の交配種として発表され、1964 年には胞子葉が非常に長く垂れることから willinckii の品種に変更されています。
- 現在は veitchii に戻す出典が多い一方、野生のベイチーより緑が強く強健で、willinckii の血が入っている可能性は広く認められています。
- 決着をつける遺伝子解析は公開されていません。
本ページは流通の慣例に従って veitchii の品種として扱いますが、断定はしません。
見分け方
- 原種より緑が強い。「グリーン・ベイチー」と呼ばれ、銀毛は原種より薄めです。
- 分岐が多い。同じ長さの胞子葉でも分かれる回数が多くなります。
光で姿がまったく変わる
レモイネイでいちばん知っておくべき点です。同じ株でも光の強さで二通りの姿になります。
- 光が弱いと、胞子葉は長く柔らかくなり、若い葉以外は自重を支えきれず垂れます。
- 光が強いと、胞子葉は短く立ち上がり、本来のベイチーとほとんど見分けがつかなくなります。
ですから購入前にどんな光で育てられたかを確認してください。写真の姿が、自分の環境で再現される姿とは限りません。
原種との育て方の違い
ベイチーと同じで、強い光、乾燥に強く、直射にも長く耐えられる数少ないビカクシダです。違いは二点。
- 光は思い切って与える。立ち上がった姿には全日照に近い光が要ります。惜しむと垂れた姿になります。
- 銀毛が原種ほど厚くないため日焼けにはやや弱めです。夏に光を強める際は一度に移さず段階的に慣らします。
購入前に聞く三つのこと
- どんな光で育てたか。受け継ぐ姿を決めます。
- 増やし方。子株は同一個体、胞子培養株は形質が分離します。
- 名前は株に付いてきたか。一世紀以上流通した名前は、地域ごとに使い方が完全には一致しません。
よくある質問
レモイネイはベイチーですか、ウィリンキーですか?
決着していません。1924 年には veitchii × willinckii の交配種として発表され、1964 年に willinckii の品種へ変更、現在は veitchii に戻す出典が多数です。決着をつける遺伝子解析は公開されていません。本ページは流通の慣例に従いつつ、その経緯も併記しています。
うちのレモイネイは葉が長く垂れています。買い間違えたのでしょうか?
多くは光不足で、株の問題ではありません。弱い光では胞子葉が長く柔らかく育ち、若い葉しか立ちません。光を強めれば新しい葉は短く立ち上がります。古い葉は戻らないため、姿は一枚ずつ入れ替わります。数枚分の時間をみてください。
レモイネイとオーバーンリバーの違いは?
どちらもベイチーの下に置かれますが方向が逆です。レモイネイは緑が強く分岐が多く銀毛は薄め。オーバーンリバーは同名のオーストラリア国立公園産の地域型で、銀白の強さが身上です。銀白が欲しければレモイネイ以外を、分岐の面白さが欲しければレモイネイを。
レモイネイは育てやすいですか?
ビカクシダのなかでは育てやすい部類で、台湾の環境にはよく合います。ベイチー譲りで乾燥と日射に強く、明るいベランダでよく育ちます。苦手なのは蒸れと長期の弱光です。初心者は二点だけ。リドレイと同じ頻度で水をやらないこと、夏の強光には段階的に慣らすこと。