Cultivar · 品種
Platycerium veitchii 'Lion King'
ライオンキング
- 学名
- Platycerium veitchii 'Lion King'
- 中国語
- 獅子王
- 日本語
- ライオンキング
- English
- Lion King
ライオンキングはベイチーの選抜の流通名で、表記は P. veitchii 'Auburn River' Lion King が多く、前半はクイーンズランドのオーバーンリバー野生個体群、後半はそこから選ばれ子株で受け継がれている個体の名前です。親がベイチーである点はどの説明も一致しますが、野生株から直接選んだという点は売り手側の説明だけで、来歴は確認していません。固有の特徴を記した公開資料はほとんどなく、出どころで見分けます。
育て方の要点
この名前が指すもの
ライオンキングはベイチーの選抜名で、流通名であって登録品種ではなく、来歴は確認していません。表記は P. veitchii 'Auburn River' Lion King や AR-Lion King が多く、前半の Auburn River はオーバーンリバーと同じクイーンズランドの野生個体群、後半がそこから選ばれた個体の名前です。
たどれる最も古い出どころはオーストラリアの栽培者で、動画のタイトルは中国語で「純オーストラリア産 AR-Lion King No.3」という意味です。日本のオークションの転売品は「OC pup」と表記され、OC をオリジナルクローンと書く出品者もいます。元の選抜株から株分けした子株という意味です。親がベイチーである点はどの説明も一致し、交配種とする説はありません。ただ、野生株から直接選んだという点は売り手側の説明だけです。タイトルに「No.3」と番号があるので、同じ名前の個体が複数ある可能性があります。
見分け方
- 固有の特徴はほとんど記録がない:日本の転売者の一人が、貯水葉がライオンのたてがみのように立派になると書いていますが、一か所の売り場の表現です。栽培者のタグには high finger、high shield とありますが、ハッシュタグにすぎません。
- オーバーンリバー個体群に共通する特徴(複数の情報源):貯水葉の上部が高く細く、先が尖る。胞子葉はほぼ直立し、白っぽい。
- 冠の高さ、裂片の数、胞子葉の幅など、ほかのオーバーンリバーと区別できる特徴は公開されていません。
つまりライオンキングは見た目ではなく出どころで見分けます。元の株から分けた子株であって初めてそう呼べます。
育て方
ライオンキング固有の育て方はなく、オーバーンリバーと同じです。光を強めにすると白い毛が目立ち、胞子葉も立ちます。やや乾かし気味で風通しよく、水苔は薄く、板の交換は少なめに。台湾の夏の直射日光は高温のリスクがあるので、強い光と風通しはセットで考えます。直射日光は避けるべきという栽培者もいれば、強い光に耐えるという声もあり、意見が分かれます。明るい散光から少しずつ慣らします。
混同しやすいもの
- ライオンヘッド(P. 'Lion Head'):日本のオークションでは野生ベイチー × Banna#A の交配とされています。白っぽく、胞子葉が立ち、貯水葉が高く尖る点も同じで、いちばん混同しやすい相手です。
- 獅子頭女王:台湾の売り場ではワンダエ P. wandae 'Lion' の胞子培養株と表記されており、種が違います。
- 台湾で「獅子王」として売られる高冠の交配種:見られるのはタイトルだけで親は不明ですが、交配種とある以上、オーバーンリバーの選抜とは別物と考えられます。この名前を見たら、英名と親の種を確かめてください。
買う前に聞く三つのこと
- 元の株から分けた子株か:ライオンキングは子株だけで受け継がれています。胞子培養株と書かれたものは同じ個体ではありません。
- どの親株から分けたか:タイトルに「No.3」という番号が付いた例があり、同じ名前の個体が複数あるかもしれません。
- 親株の写真:小さな子株では高い冠はわからないので、成熟した親株の写真を見せてもらいます。
よくある質問
ライオンキングは交配種ですか?
いいえ。どの説明もベイチー(P. veitchii)としており、表記にある Auburn River はクイーンズランドのオーバーンリバー野生個体群の出であることを示します。ライオンキングはそこから選ばれ、子株で受け継がれている個体の名前です。流通名であって登録品種ではなく、野生株から直接選んだという点は売り手側の説明だけです。台湾には同じ中国語名「獅子王」で、タイトルに高冠の交配種と書かれた商品もありますが、同じものではないと考えられます。
ライオンキングとライオンヘッドは同じですか?
違います。ライオンヘッドは日本のオークションで野生ベイチー × Banna#A の交配とされ、ライオンキングはベイチー単独の選抜です。どちらも白っぽく、胞子葉が立ち、貯水葉が高く尖るので見た目は似ることがあります。買うときは英名と表記された親を確かめてください。
ライオンキングに胞子培養株や組織培養株はありますか?
流通を確認できたのは子株だけで、日本のオークションでは「OC pup」、つまり元の株から分けた子株と表記されています。ライオンキングの名前で売られる胞子培養株や組織培養株は見当たりません。Auburn River と表記された胞子培養株や組織培養株は多くありますが、それは個体群の名前にすぎず、ライオンキングではありません。
同じ原種の他の品種
同じ原種から選抜された名前。よく並べて比較されます。