
Cultivar · 品種
Platycerium willinckii 'Jade Girl'
ジェイドガール
- 学名
- Platycerium willinckii 'Jade Girl'
- 中国語
- 玉女
- 日本語
- ジェイドガール
- English
- Jade Girl
原種
Platycerium willinckiiウィリンキー
細く密に分岐した葉と厚い銀毛を持つウィリンキーのドワーフ選抜。ドワーフの中では育てやすいとされます。登録品種ではなく流通名です。見分け方、ゴールデンボーイやナノとの違い、購入前の確認点をまとめました。
育て方の要点
この名前が指すもの
ジェイドガール(玉女)はビカクシダ・ウィリンキーのドワーフ選抜で、台湾では「ドワーフ・ウィリンキー cv. 玉女」と書かれます。流通名であり、国際的に登録された品種名ではありません。照合できる登録資料がないため、別の売り手の「玉女」が同一起源とは限りません。台湾ではジェニー、ゴールデンボーイ、ナノ、OMG、バクテリアと合わせて「六大神獣」と呼ばれますが、誰が言い出したかは辿れません。
見分け方
- 胞子葉が細く、分岐が密。何度も分かれ、先端が細く締まります。
- 銀毛が厚い。星状毛が密で葉全体が銀白に見え、光が強いほど顕著です。
- 株型が締まり、成長が遅い。ドワーフ共通の性質で、貯水葉はロングアームほど高く立ち上がりません。
ここまでは成株の姿で、このページ最上部の写真がそれにあたります。
間違えやすい名前
ゴールデンボーイ、ナノ、OMG は同じ時期のインドネシア産ドワーフ選抜です。幼株はほぼ見分けがつかず、写真では判断できません。成株で見ます。玉女は細い先端と厚い銀毛、ナノは極端な矮性が売りです。
名前が合わない株を掴むのは幼株期がいちばん多く、これは市場全体の課題です。
原種との育て方の違い
ウィリンキーの育て方をほぼそのまま使えますが、三点だけ違います。
- 水は控えめに。株が小さく用土も少ないため、同じ頻度では過湿になります。
- 光はしっかり。銀毛は光で作られます。不足すると緑化し、葉が間延びします。
- 遅い。年間の展開枚数はロングアームより少なく、不調ではありません。
購入前に聞く三つのこと
- 増やし方。子株は母株と同一個体、組織培養は形質が安定、胞子培養は安価ですが分離し、細い葉や厚い銀毛が出るとは限りません。
- 母株を見せてもらえるか。買っているのは成株の姿です。
- 名前は株に付いてきたか。市場をまたいで改名される例があります。
名前の由来
PlatyWiki は選抜者・黄源氏本人の Facebook 投稿を引用し、玉女は 2016〜2017 年にインドネシアの愛好家から入手したドワーフ・ウィリンキーの一つで、葉の細さと銀毛の厚さから命名されたと記しています。同時期にゴールデンボーイ、OMG、ナノも入っています。選抜者本人の説明ですが、登録資料のない記録です。
よくある質問
ジェイドガールは正式な品種名ですか?
いいえ。国際的な品種登録のない流通名です。Platycerium willinckii 'Jade Girl' という表記は愛好家の慣例で、登録資料があることを意味しません。購入時は実際に見える成株の姿で判断してください。
ゴールデンボーイやナノとの違いは?
幼株では判別できず、成株で見ます。玉女は細く密に分岐した先端と厚い銀毛、ナノは極端な矮性、ゴールデンボーイは黄緑寄りです。三つとも同じインドネシア産ドワーフ選抜由来のため、幼株期の取り違えが起きやすいのです。
胞子培養株は同じように育ちますか?
とは限りません。胞子繁殖では形質が分離し、細い葉と厚い銀毛が出るのは一部です。残りは普通のウィリンキーに近づきます。同一個体が欲しければ子株を、安定した量が欲しければ組織培養を選びます。胞子培養株が安いのは確率を買っているからです。
普通のウィリンキーより難しいですか?
いいえ。ドワーフ選抜の中では育てやすいとよく言われます。注意点は水で、株が小さく用土も少ないためロングアームと同じ頻度では過湿になります。光はむしろ強めに。弱いと銀毛が薄くなります。台湾なら遮光と風のあるベランダが適所です。
同じ原種の他の品種
同じ原種から選抜された名前。よく並べて比較されます。